画家の衣服に対する先入観 Preconceptions about painters’ clothes

8年前、高松市のギャラリーで臨床美術の受講者作品展を見たときのことです。ギャラリー内のパソコンが地元の臨床美術の団体を紹介する番組のビデオを再生していました。スタジオのタレントが臨床美術の手法で絵を描くとき、全員お揃いのベレー帽を被っていた演出には苦笑してしまいました。

最近では、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』でも、作画担当の井戸原昇 (小手信也) がベレー帽を被っていたように、ドラマや漫画を見ても、日本では「画家はベレー帽を被っている」という先入観は、まだ根強いようです。

私は生まれてから一度もベレー帽を被ったことはないので、私が絵描きだと名乗ると「画家はベレー帽を被っていると思っていた」と言われることがあります。私の周囲の絵描きにもコスプレ以外で被る人を見たことがありません。

そこで思ったのですが、ベレー帽以外に画家を連想させる衣装や小道具はあるのでしょうか?

【エプロン】 これは定番かもしれません。もっとも、絵の具だらけのシャツやズボンは若い絵描きをたまに見かけますが、エプロンは普段着ではないですし。
【パイプ】 くわえている画家を2名(どちらも中年と初老の男性)見たことがあります。
【髭】 男性画家の方が一般の男性より髭を生やしている印象がありますが確証はありません。
【長髪】 松本清張の推理小説『隠花平原』の主人公は画家でした。登場人物の一人が主人公の長髪を見て彼が画家だと分かる場面がありました。小説が出版された当時 (1993年) は、長髪の画家が多かったのでしょうか?

因みに、私は、そのどれにも当てはまりませんが。

話をベレー帽に戻しますと、「画家」と「ベレー帽」をネットで検索すると、なぜ画家はベレー帽をよく被るのか不思議に思っている人が多いようです。ロダンやピカソ、手塚治虫などの有名作家たちが被っていたからという説もありますが、諸説紛々で決め手となる答えはないようです。

私個人としては、ベレー帽で画家より先に連想するのは、ショッカーの戦闘員なのですが(笑)

この記事は、2011年9月27日にアメーバブログに投稿した記事に加筆修正を加えたものです。

これはベレー帽ではない イラスト:田村元 Illustration by Gen Tamura

イラスト:タムラゲン (田村元) Illustration by Gen Tamura


It was when I saw the exhibition of the paintings by an art clinic’s students at a gallery in Takamatsu city eight years ago. A computer at the gallery was playing the video of TV program which introduced the art clinic organization in Takamatsu. I could not help smiling wryly because all the TV personalities who drew pictures with the art clinic skill, were wearing berets.

Looking at other comics and illustrations, a preconception that “painters wear berets” still seems to be deeply rooted in Japan.

When I introduce myself as a painter, some people say “I thought painters wear berets” because I have not worn a beret. No other painters around me wear berets unless they cosplay.

That makes me wonder whether other clothes and props could remind us of painters other than beret.

[Apron] This might be a standard item. Although some young artists wear shirts and pants covered in paintings, apron is not a casual wear.
[Tobacco pipe] I have seen two painters with pipes in their mouths. Both were middle-aged and elder male.
[Beard or mustache] I get the impression that more male painters grow beard or mustache than other males, but I have no proof.
[Long hair] The protagonist of Seicho Matsumoto’s detective novel “Inga Heigen” was a painter. The other character noticed he was a painter because he wore his hair long. Were there many long-haired painters when the novel was published in 1993?

By the way, none of these items apply to me though.

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