京都日帰り旅行 「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」(京都国立博物館)

11月8日(金)、妻と一緒に、京都へ日帰り旅行に行ってきました。

今回の目的は、京都国立博物館で開催中の特別展「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」でした。(11月24日まで開催中)

「佐竹本三十六歌仙絵」 京都国立博物館

 

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京都市

午前8時42分頃、JR四国バスに乗って栗林公園を出発。午後12時15分頃に京都駅に到着しました。

『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』を連想させる京都駅
天気予報通り晴れていましたが、駅の構内は風も吹き抜けていて結構冷えました。外も日光が当たる場所は温かいのですが、やはり日陰は少し冷える感じでした。

京都駅の近未来的な構内を見る度に『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999) を思い出しますし、京都タワーを見る度に『ゴジラVSメカゴジラ』(1993) を連想してしまいます(笑)

『ゴジラVSメカゴジラ』を連想させる京都タワー

京都国立博物館へ向かって歩いている途中、途中で妻が見つけた食堂に入り、昼食を食べました。私は鰈の煮付け定食で、妻は牡蠣フライ定食でした。

昼食後、午後2時頃、京都国立博物館に到着。観覧料1600円を払って入館しました。

 

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特別展「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」(京都国立博物館)

「佐竹本三十六歌仙絵」 京都国立博物館

《佐竹本三十六歌仙絵》について

《佐竹本三十六歌仙絵》とは、36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」の一人一人を卓越した描写で表現した鎌倉時代13世紀の名品です。作者は、後京極良経 (詞)、藤原信実 (絵) と伝わっています。旧秋田藩主・佐竹侯爵家に伝わっていたこの作品は元々二巻の絵巻物でしたが、1919年に、一歌仙ごとに分割されてしまいました。

所謂「絵巻切断」というショッキングな出来事には、当時の止むを得ぬ事情がありました。1917年、佐竹侯爵家から実業家・山本唯三郎に売却されたものの、再度売りに出されました。海外への流出などから作品を守るために購入しようにも非常に高額であったため、益田孝 (鈍翁) をはじめ当時の主要な財界人たちが分割して購入することとなったのでした。

《佐竹本三十六歌仙絵》が分割されてから100年目となる今年、各地に点在していた37点(住吉大明神図も含む)の内、31点が集合するという過去最大規模で展示される画期的な企画です。

展示作品

会期中、数日ごとに展示替えもされていますので、私たちが行った日に展示されていた《佐竹本三十六歌仙絵》は次の通りです。

歌仙 所蔵場所
柿本人麻呂 出光美術館(東京)
大伴家持
在原業平 湯木美術館(大阪)
素性法師
藤原兼輔
藤原敦忠
源公忠 相国寺(京都)
藤原敏行
藤原興風 メナード美術館(愛知)
坂上是則 文化庁
小大君 大和文華館(奈良)
大中臣能宣 サンリツ服部美術館(長野)
平兼盛 MOA美術館(静岡)
住吉大明神 東京国立博物館(東京)
紀貫之 耕三寺博物館(広島)
山辺赤人
僧正遍照 出光美術館(東京)
紀友則 野村美術館(京都)
藤原朝忠
藤原高光 逸翁美術館(大阪)
壬生忠峯 東京国立博物館(東京)
大中臣頼基 遠山記念館(埼玉)
源重之
源信明 泉屋博古館(京都)
源順 サントリー美術館(東京)
藤原元真 文化庁
藤原仲文 北村美術館(京都)
壬生忠視

全37点中28点を鑑賞できたことになります。柿本人麻呂、大伴家持、紀貫之という著名な歌仙も見れたので丁度良い時期でした。

余談ではありますが、大伴家持が因幡に国司として赴任中に詠んだ4首と、家持の叔母であった大伴坂上郎女が因幡赴任中の家持を思い詠んだ1首の計5首を歌詞とした歌曲《因幡万葉の歌五首》(1994) があります。因幡万葉歴史館 (鳥取県岩美郡国府町) の開館記念として、宇倍神社の神主の系図上、67代目にあたる作曲家 伊福部昭に委嘱された雅な歌曲です。

作品の鑑賞

話を《佐竹本三十六歌仙絵》に戻しますと、それぞれの作品の解説に和歌の現代語訳も書かれていましたが、妻と一緒に原文を最初に見てから意味を想像してみるのも面白い試みでした。

個人的には、平兼盛、僧正遍照、藤原元真の歌が印象的でした。肖像画として見ると、後ろ向きの藤原興風と藤原朝忠が中々斬新な構図だと思いました。

ところで、今回の企画は『美の巨人たち』など複数のテレビ番組で紹介された効果もあったのか、私達が行く前日11月7日には来場者が5万人に達したほどの盛況でした。それは結構なのですが、この日も平日の昼過ぎにも関わらず来場者が多く、ガラスケースの前の人だかりで作品を近くでゆっくり鑑賞するという訳にはいきませんでした。(入館に1時間以上も並んだ2016年の東京都美術館での若冲展に比べれば、殆ど並ばずに入場券を購入できただけマシなのですが)

ふと思いましたが、今回の掛け軸に表装された歌仙絵だけでなく、ガラスケースの中に広げた状態で展示された歌仙絵の模本を見ていると、本来は室内で徐々に広げながら鑑賞する絵巻物を美術館という場所で鑑賞して良いのだろうかという気もしてきました。勿論、多くの人達に見て貰うのは意義のあることだとは思いますが。

展示を全て見終えて、図録を購入した辺りから、ここ数日の疲労が出始めてきたので、午後4時頃に退館しました。

「佐竹本三十六歌仙絵」 京都国立博物館

 

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帰路

京都駅に戻り、伊勢丹の6階のマールブランシュで休憩を取りました。私はミニトロピカルパフェ小、妻はショートケーキを注文しました。

夜の京都タワー
午後6時50分頃、JR四国バスで京都駅を出発して、午後10時23分頃に栗林公園に到着しました。

約15時間という慌ただしい日帰り旅行となりました。もう少し時間と体力に余裕があれば、京都国立博物館の近くの蓮華王院 三十三間堂もゆっくり見れたのかもしれませんが、次回京都へ行くときの楽しみにしようと思います。

 

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